ヘルスリテラシーを高める健康情報を活用する能力のことを「ヘルスリテラシー」といいます。ヘルスリテラシーを高め、自分で健康を守りましょう。

ヘルスリテラシーは健康情報を活用する能力のこと
- 「ヘルスリテラシー」とは、健康や医療に関する情報を探したり、活用したりする能力のことです。さまざまな健康情報の中で正しい情報を見抜き、情報を使いこなす能力を高めることが健康を守るために重要です。
- ヘルスリテラシーが低いと誤った健康情報に振り回されるだけでなく、健康に関する関心が低くなり、医師 や看護師などに適切に相談ができず、健康を悪化させやすいことがわかっています。
- ヘルスリテラシーが高いと正しい情報を理解できることに加えて、健診などで病気を予防したり、慢性の病気を悪化させずに、自分で自分の健康を守ることができるようになります。
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ヘルスリテラシーが低いと…
● 病気、治療、薬の誤った情報に振り回される
● ラベルやメッセージが読み取れず、正しく薬を服用できない
● 病気の小さな自覚症状を見逃してしまう
● 病気を予防する健診やワクチンに関心を持てない
● 医師や看護師に症状や心配をうまく伝えられない
● 慢性の病気を悪化させやすく、入院する可能性が高い
● 死亡率が高い
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ヘルスリテラシーが高いと…
● 病気や薬の正しい情報を調べて、治療のメリットとデメリットを理解できる
● 薬を間違わずにきちんと服用できる
● 病気の自覚症状を見逃さずに、必要に応じて医療機関を受診できる
● 健診やワクチンを利用して、病気の予防と早期治療を行える
● 医師や看護師に上手に相談でき、必要な診察などの支援を受けることができる
● 健康的な生活を続けて、慢性の病気を悪化させずに済む
ヘルスリテラシーを高めるために
- ヘルスリテラシーを高めることは、健康を維持し病気を悪化させないことにつながります。また、病気やけがで医療が必要になったときに正しい選択をすることができます。
- 健康や医療に関する情報の中には信頼できる情報だけでなく、質が悪く信頼できない情報が含まれています。情報を区別して、信頼できる情報を見極める力を身につけることが必要です。
ヘルスリテラシーを高めるためのポイント
知 る
体重や血圧など簡単に測定できる指標も利用して、体の変化を自分から知るようにしてみませんか。1年に1回は必ず健診を受診してご自身の体の状態を確認し、ふだんの生活を見直す機会にしましょう。
健康を知る力を高めるために
- ● 健診で自分の内臓の状態を知る
- ● 血圧や体重を測定して変化を確認する
- ● 違和感や「いつもと違う 」を大事に
調べる
インターネットや書籍などで自分から情報を探してみましょう。ただし、根拠があいまいな情報に振り回されないために、情報を見極める力を養う必要があります。「い・な・か・も・ち」で情報の信頼性を確認してください。
情報を見極める力を高めるために
- :いつ情報が書かれたか?
- :何のために書かれたか?
- :書いた人は誰か?
- :元の情報(根拠)は何か?
- :違う情報と比較したか?
伝える
自分が望む適切な医療や制度を利用するためにも、医師や看護師など医療従事者に上手に相談できるようになっておきましょう。自分の体の責任者として体調や困っていることを正確に伝え、わからないことを質問できる能力を身につけておくことが大切です。
相談力を高めるために
- ● 伝えたいことや受けた説明はメモにしておく
- ● 説明を聞き、わからないことは納得するまで質問する
- ● 敬意を持って、あいさつなど相手と人間関係を作る努力を
- ● 相談しやすい、かかりつけ医をつくる