高齢者の医療を支える健保65歳以上の高齢者の医療費は、国民医療費全体の6割を超えます。健保は高齢者の医療を支えるために、保険料の多くを支出しています。

POINT!

  • 高齢者医療制度を現役世代の健康保険が支えています
  • 健保組合の支出の4割以上が高齢者の医療費です

高齢者医療制度を現役世代の健康保険が支えています

  • 高齢になると病気にかかりやすくなることで治療が必要となる機会が増え、医療費がかさみます。高齢者の医療費は国民医療費の6割を超えており、年々増加していいます。高齢者の医療は現役世代の健康保険が支えるしくみになっています。

高齢者の医療保険

 医療保険制度のしくみ
前期高齢者
(65~74歳)
加入する医療保険高齢者が少ない保険者が多い保険者を財政支援します。
後期高齢者
(75歳以上)
後期高齢者医療制度それまで加入していた医療保険から外れ、75歳(寝たきり等の場合は65歳)以上の高齢者を対象とした独立した医療保険に加入します。
  • 65~74歳の前期高齢者は、75歳になるまで加入している医療保険から従来どおり給付を受けます。高齢者の多くは国民健康保険に加入するため、65~74歳の前期高齢者の加入者数が少ない健康保険組合等が加入者数の多い国民健康保険を財政支援しています。

前期高齢者の医療費の財政支援のしくみ

前期高齢者の医療費の財政支援のしくみ
  • 75歳(寝たきり等の場合は65歳)になると、それまで加入していた医療保険から外れ、各都道府県の広域連合が運営する後期高齢者医療制度に加入します。後期高齢者医療制度の財源は公費5割、現役世代の健康保険料からの支援4割、高齢者の支払う保険料1割で運営されます。給付などの詳細は後期高齢者医療制度のページをご覧ください。

⇒後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度の財源

後期高齢者医療制度の財源

健保組合の支出の4割以上が高齢者の医療費です

  • 現在の高齢者医療制度では、財源の多くを税金や現役世代の健康保険の保険料からの支援で賄っています。このため、少子高齢化が進むことで、現役世代に過重な負担がかかることが社会問題となっています。
  • 健保組合は高齢者医療を支えるために多額の納付金を負担しています。その額は実に支出の4割以上。加入者の保険料の多くが高齢者の医療費に使われています。

国民医療費と保険料負担の推移

国民医療費と保険料負担の推移
(健康保健組合連合会「2025年度に向けた国民医療費等の推計」より)

健保組合の保険料の使われ方

健保組合の保険料の使われ方
(健康保険組合連合会「平成30年度健保組合決算見込の概要」より)

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